並木道の隣で


建物は並木の背景として
影を受け止め、緑を引き立てる
そうすることでこの環境と一体となることはできないだろうか







Relax!
並木道から連想し
木の下で寛ぐ姿をイメージしました
一本の木が枝葉で地面を覆い
光との交差で影が生まれ
特有で穏やかな環境が形成されます
そこに様々な生き物が集うイメージです
建物の全体を大木に例え
その場所に根を張り、幹が伸び、枝を広げる姿を
垂直方向の変化に合わせて捉えられました










木の下で

KOKAGE

木影は計画当初から大切なモチーフでした
大通側の外壁に現れる並木の影を受け止めることから計画は始まりました
並木と太陽光が交わることで生まれる木影は
移ろいながら
触手を伸ばし隣り合うものを巻き込みながら
穏やかに環境を整えます
そうした木影が
建物に到達し開口部から流入するイメージを
シンボルとして捉えました









FISH BODY & FINS


現在のロビーは、異なる二つの時期に計画されました
当初は、個人利用と団体利用という二つの異なる要求が互いに成立する場が求められました
個と全体が共存しながら互いに役割を全うできる形態が探られました
部分と全体というテーマの下
動物や植物の有機的な形態が検討され
最終的に魚(カクレクマノミ)の形態が採用されました
個人やグループの利用を想定して、頭部やヒレといった部分に個別のテーブルが割り当てられ
団体利用の際には、空の胴体部分に人が集うことが計画されました
その後、個人やグループでの利用が重視されるようになり
木立のイメージも付加されるようになります
木の幹をイメージした本棚が散りばめられ、林の中のような環境が生み出されました
見え隠れする空間の中で、緩やかにプライベートが確立されています
現在はさながら、木立の中に現れた魚の化石といったイメージと言えそうです






凸+凹

様々なゲストが集まる姿と
増築を繰り返し複雑で迷路のような構成を持つホテルの姿が重ね合わせられ
つくばデイリーインのシンボルマークが生まれました
凸凹そのままに集う姿が現されています

Relax!
tsukuba DAILYINN + COMPASSLINE